ホビー事業部開発ブログをご覧のみなさまこんにちは!
プレミアムバンダイホビーオンラインショップでご予約受付中の「ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに 復刻セット」は皆さんもうチェックされましたか?
短期集中連載「A.O.Z ティターンズの旗のもとに~復刻セットレポート」。2回目となる今回はいよいよテストショットが上がってきたキットをご紹介。
進化の速いガンプラの歴史の中で、過去すでに世に出ていたキットが実は最新キットと設計思想を同じくしていた……まさにA.O.Zの設定に重ね合わせたくなってしまうような、ミッシングリング的技術投入のなされた復刻セット。
この復刻セットによってその存在を知った人にはもちろん、当時の電撃ホビーマガジン様で入手した人にも、もう一度振り返ってみて欲しいこのキットの魅力をお届けします。
1/200 ガンダムTR-1[ヘイズル改]シールドブースター装備
「4号連続プラモデル付き雑誌」の最初の付録となったのがこのシールドブースター装備のTR-1ヘイズル改。当時公開されていた中でも最も攻撃的な3基のシールドブースターを装備した姿での立体化。
実は現在に至るまでもシールドブースター3連装備を含めたヘイズル改キットはHG、MG含めても珍しく(MGはトライブースター拡張セットがありますが…)、インテークやフロントアーマー周りの彫刻の深さ等スケールを超えた彫刻表現にも注目です。
少ないパーツ構成ながらメリハリを利かせた造形。角型、丸型各所に配置されたスラスター、バーニアノズルは今見ても遜色ないですね。
1/200スケールとHGより小さい仕様ですが侮るなかれこのキット、肘、ヒザに至るまで可動する仕様になっています。
ちなみに、今回の復刻にあたって素材をKPSに変更した事よって関節のスムースさ、耐久性が向上しています!
2004年当時を考えてもランナー1枚で組み立てられるキットとしては破格の仕様。おかげで立ち姿にも飛行姿勢の脚のなびかせ方にもニュアンスを込めたポーズ表現を可能にしています。
1/200 ガンダムTR-1[ヘイズル2号機]トライブースター装備
1号機(ヘイズル改)と同じく1/200でのキット化。非常に多くのオプション体系を持つヘイズルシリーズの1号機と並べた際に映えるオプションチョイス。
こちらも珍しい初期型フルアーマー装備の立体化。胸部、腰部の増加装甲に加え、ジムクゥエルと共通の脚部。頭頂部センサー換装前で後部にポールタイプのアンテナを持つ頭部。そしてこちらもジム・クゥエルに準じたタイプのビームライフル、シールドを装備。
これ改造次第では1/200ジム・クゥエルも作れるかもですね…
そしてオプション装備トライブースターを背面に装備。
トライブースターも可動機構を有し、飛行姿勢の際に自在になびかせてポ-ズを決めることができます。
結構違う2機のヘイズル
当時の作例ページでは互換性による改造があり、基本構造は全く同じと思われてしまう2機のヘイズルですが、意外なほど細かい差異があります。今回紹介するのは手首関節。コンパクトな短銃身のライフルが必要以上に動いてしまうのを抑えた軸関節タイプのヘイズル改(左)とライフル後端を抱え込むようなポージングに対応するためボールジョイントを採用した2号機(右)。
共通の設計にしてしまわず個々のデザインの要求に応じた設計がなされているのが高ポイント。痺れます。
並べてみるとそれぞれの手首関節の構成の利点が見えるのではないでしょうか。
1/400 バイザックTR-2[ビグウィグ]
「MSが乗る」形で構成される大型移動砲台は後のメガランチャーへと続く系譜の兵器。MAクラスのサイズから1/400というスケールでの立体化。
大型のビーム砲にそれに付随する巨大なジェネレーターと補器類。コントロールコアとしてのMSバイザック(「傍らにいるハイザック=バイザック」)からなる長大なスタイリング。
あくまでも「移動砲台」として開発され、強力なブースターなどは持たないのが逆に特徴的な後ろ姿。キュービックで大胆な構成とそこに緻密に走るディテールのギャップが魅力。
台座への固定部の構成。フレームの凹みに噛み合う突起を差し込む。専用設計のため唐突な丸穴が空いたりしないのがポイント
コレ当時感動した覚えがあります。
その大胆なスタイリングは是非手に取っていろんな光の当て方で眺めてほしい……そんなモデルに仕上がっています。
1/400 試作アッシマーTR-3[キハール]
アッシマーのプロトタイプであり、ティターンズが接収した宇宙仕様であるという設定とその奇異なスタイリングで発表当時驚きをもって迎えられた機体。こちらも通常MSより一回り大きい大型の機体である事からTR-2と同じく1/400での立体化。
脚部をの代わりについた3つの長いプロペラントタンクと、さらに後方に伸びるスタビレーター。そして同形状の装甲が、繊細なフレームにずらりと並ぶ様は艦船モデルの艤装のような雰囲気。前方に突き出された長砲身のビームライフルが、よりスパルタンな味わいを加速させる。
幾多のユニットの重なり合いに注目。いたずらにパーツを増やすのではなく個々のパーツの相対位置で魅力的な立体構成紡ぎだすデザインワークを楽しめます。こちらも専用の台座を用意。
ドラムフレーム下端にスライドさせる形で台座に固定します。
是非そのストレンジさを味わってみて下さい!まさに色々な角度から眺めてほしいガンプラです。
高密度ミニスケールキットへのトライアル
当時「雑誌の付録」としてこの世に生を受けたA.O.Z復刻キット。実は当時のガンプラにおけるトライアルの側面を持って開発された相当に練りこまれた構成のキットだったのです。
そして、今回記事ボリュームの関係で紹介しきれなかったキットの魅力を次回以降でさらに紹介!
次回 A.O.Z ティターンズの旗のもとに 復刻セットレポート 第3回
「ディテールを見てみよう編」 こうご期待!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回紹介した商品はこちら!
ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに 復刻セット
(C)創通・サンライズ