30MMシリーズ新製品レビュー。発表以来、大きな反響を受け続けてきた期待の地球連合軍最新鋭EXM「ラビオット[ホワイト]」と「ラビオット[オレンジ]」を徹底解剖!カスタマイズ環境を激変させる驚愕の拡張性をチェック。4/25の戦線投入に備えましょう!
eEXM-21 ラビオット[ホワイト]
基本となる[ホワイト]から紹介。アルトタイプと同じフレームを使いながらもそのプロポーションは大きく変化。広い肩幅、たくましい腕部、太腿からつま先にかけて緩やかにすぼまっていく脚部が構成する逆三角形のシルエット。エッグシェル状の頭部と緩やかな三次曲面を含んだ肩部/胸部/太腿正面とが調和し、スクエアな中にも柔らかな印象を与えます。アルト[ホワイト]に倣った配色。
背中の広さを強調するコンパクトなバックパック。ピンと伸ばし切った際に反り返りS字立ちのラインを強調するヒザ関節回りのフォルム。漠然と大型化したのではなくビルドアップされたプロポーションを強調する立ち姿を目指したことがうかがえます。
アルトと並んだ時のキャラクター性の振り分けと調和の在り方が吟味されたスタイリングは、デザインを担当した柳瀬敬之氏の真骨頂といえる仕上がりになっています。
各部詳細を追っていきましょう。
頭部
頭部。なめらかな曲面で構成されたメインシェルに質実剛健な印象のフェイスガードを加えた構成。
胸部
ビルドアップされた筋肉質なボディをイメージ。3ミリ穴ジョイントは正面装甲を外したドライ状態で正面に5ヵ所、背面に5ヵ所設置され単純な数でいえばアルトに比して2倍以上の拡張性能。正面装甲自体にも中央部に3ミリ穴ジョイントを1つ有し装甲の上にさらにオプションを増やす多重装備に対応しています。
正面中央の3つの3ミリ穴ジョイントはアルトタイプの規格をそのまま内包した設計になっているため、 アルト標準胸部アーマー/アルト用オプションアーマーがそのまま使用できます。(写真のアルト部品及びオプションは別売りです)
アルト用のオプション類をつけてみることで一目でより大型であることが読み取れるデザイン。その外側に余るジョイントが機体1機当たりのカスタマイズ量として破格の存在であることをもの語ります。
バックパック
これまでのアルト、ポルタノヴァが後方に向かって配していた3ミリ穴ジョイントがラビオットでは左右方向に配置。
注目は上下に配されたCタイプジョイント軸で、より変化に富んだカスタマイズが可能。(写真のオプションは別売りです)
カスタマイズした状態をスマートにまとめやすいように、小ぶりにまとめられているのもポイントです。
肩アーマー
ビルドアップされた胸回りのイメージに呼応するようにいかり肩のシルエットを意識したデザイン。
側面に3ミリ穴ジョイント、上面にCタイプジョイント軸を配置。(写真のオプションは別売りです)カラーリングも2色構成で、カラーコーディネート面での拡張性も高いものになっています。
腕部
上腕、前腕、手甲に至るまで厚みを感じさせる重装甲スタイル。3ミリ穴ジョイントを両側面に配した仕様。
腰部
こちらも装甲面積の広いスタイルでまとめられた腰部。アルトでは背面側に1ヵ所だった3ミリ穴ジョイントが前後左右4ヵ所に配置。
脚部
太腿正面装甲がヒザパッドに覆いかぶさる独特の形状。美しい立ち姿を生み出す反り返ったシルエットのスネ。
重装甲を思わせがらも鋭角的なツマサキに高めのヒールを組み合わせた足首ブロックは使い方次第で重装メカの力強さの演出にも、高速メカのスピード感の演出にも使える可能性の宝庫といえるでしょう。メリハリのあるモールドで仕上げられた足裏のデザインも注目のポイントです。
特筆すべきは太腿装甲末端とアンクルアーマーに配置されたCタイプジョイント軸。ヒザはフルサイズジョイントでアンクルアーマーが一回り幅の狭い肘関節と共通の規格。さらにスネ両側面に計4ヵ所配された3ミリジョイント穴と相まって更なる拡張性を実現しています。(写真のオプションは別売りです)
ショットガン
標準武装は新型のショットガンが1丁。力強いフォルムもさることながら、過去発売されたオプションとの互換性がより練りこまれた仕様となっています。
銃本体に加えてカスタマイズアダプター(写真下)が付属。
基礎部分はスリムタブタイプの銃身ジョイントに対応し、アルト付属のサブマシンガン基部とは連結できなかったタイプのオプションが使えます。
しかし、このタイプのジョイントではアルト用サブマシンガンのブロックダボタイプのオプションと直接換装することができません。
そこで活躍するのが前述のカスタマイズアダプターです。ショットガン基部に介することでブロックダボタイプの砲身オプション類と換装可能になります。
これにより既存のどのタイプの砲身ジョイントとも組み換えが可能になりました。(写真のオプションは別売りです)
これまで標準組み換えパターンの種類で負けていた地球連合軍銃器ベースのバリエーションが劇的に増えることなります。
アルトとの比較
アルト[ホワイト]との比較。各部のバランスの違いや、視覚効果を駆使した「大きく見える」デザインの妙を味わえます。
もちろん、同じフレーム部品を採用しているためアルト-ラビオット間での互換性は抜群。規格上の互換性だけではなく視覚的な調和性には目を見張るものがあります。
実際にこの2体を組み替えてみましょう。
組み換え例1
ラビオットを起点に、胸装甲/肩アーマー/モモ/スネ部/武器をアルトと換装。視覚的な「強そう」な記号こそ減ったものの、落ち着きのある玄人好みな雰囲気をまとう仕上がり。(ラビオット[ホワイト]、アルト[ホワイト]」各1セットからの組み換え例)
組み換え例2
アルトを起点に、胸装甲/肩アーマー/モモ/スネ部/武器をラビオットと換装。こちらは逆にラビオットの「強そう」な記号が足されてヒロイックな仕上がり。注目はショットガン。アルト標準のターゲットスコープを取り付け、ラビオット付属のアダプターをストック後端に取り付けてスタイルを変化させている。(ラビオット[ホワイト]、アルト[ホワイト]」各1セットからの組み換え例)
(ラビオット+アルト)÷2=?
ここで紹介したのはほんの一例。設定上も同じ地球連合軍の2体ですから組み合わせによってできる機体の設定イメージが広げやすいのも魅力。
これまで局地戦仕様との組み合わせでで行われるのが主流だったサブタイプの構築に新たな地平が広がっていきます。(ラビオット[ホワイト]、アルト[ホワイト]」各1セットからの組み換え例)
eEXM-21ラビオット[オレンジ]
同時発売のラビオット[オレンジ]。[ホワイト」の配色指定がアルトに倣ったのに対して、[オレンジ]はアルトではリリースされていない全くの新色として登場。
明るいオレンジにサンドブラウンの2色を基調に、フレーム部はラビオット[ホワイト]より一段暗いダークグレー。メインカメラにクリヤーレッドを配した構成。
バックパックと武装は[ホワイト]と同じライトグレー。
敢えてアルトシリーズの既存色から「ズラして」企図された[オレンジ]。予定調和を裏切った構成をどう料理していくかはあなた次第。チャレンジングなメッセージをこめた新色なのです。
マーキングシール
ラビオットシリーズには新しいデザインのマーキングシールが付属。ラビオットの装甲平面にあった大きさのナンバリング2サイズと、マーキングシールゲットミッション(キャンペーン配布シール)で好評だった所属マーク、形式番号表示を収録。1シートに白/黒2色が収録され、貼る対象によって使い分けることができます。
オレンジ小隊
白いマーキングは濃い色の機体に使うと映える。特に所属マークと形式番号はアクセントとしての効果が高い。オレンジのイメージならレスキュー部隊か?はたまた教導団か?小隊編成を組むなら連番でのナンバリングも効果的。
ホワイト小隊
黒のマーキングは薄い色の機体向け。印刷の精密さはスケール感を高めてくれる効果もあります。大小のナンバリングはくみあわせて変化を出してみるのも面白い。
地球連合軍の新たなる剛盾───
戦いは次のステージへ…
30MMシリーズ第二期のスタートを飾る新製品────
30MM1/144 eEXM-21 ラビオット[ホワイト]
2020年4月25日発売 定価1518円(税込み)
30MM1/144 eEXM-21 ラビオット[オレンジ]
2020年4月25日発売 定価1518円(税込み)
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