ホビー事業部の開発ブログ

プラモデルと日夜格闘する、BANDAI SPIRITS ホビー事業部の開発スタッフによる公式ブログです。

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【30MM実戦配備 】1/144 eEXM-S01U フォレスティエリ~イントロダクションガイド後編~

 30MMブログ、フォレスティエリ01発売直前イントロダクションガイド・後編。前回のキット仕様に続いて今回は30MMシリーズの肝、カスタマイズ性についてご紹介します。小型化したボディに秘められた無限のカスタマイズ性に注目です!

 

全身のジョイント配置

 フォレスティエリは従来のEXMより一回り以上小さなサイズでありながらバックパック側面から足の裏に至るまで、全身21カ所の3ミリ穴ジョイント、6カ所のCタイプジョイント軸を搭載しています。

 01/02標準付属の胸部ユニットを取り外せば、アルト/ラビオットと同じ配置の3ミリ穴ジョイントが露出。他の地球連合製EXMと同じようにアルト/ラビオット用のオプションアーマー類を取り付けられます。

 


 バックパックを外した背面には3ミリジョイント穴×3を配置。バックパック自体にも3ミリ穴ジョイント×3基に、Cタイプジョイント軸を1基用意。バックパック左右に配された六角形のブロックは3ミリ軸で接続され、3ミリ穴ジョイントとソードをマウントする角穴ジョイントを配置。

 

   
 角穴ジョイントはフォレスティエリ付属のソードに限らず、アルトやポルタノヴァのナックルをはじめとした格闘用装備と共通規格で、武器マウントとしてはもちろん、格闘武器グリップをカスタマイズする際のアダプターハブとしても使えます。

 腰回りはフォレスティエリ01で前方にCタイプジョイント軸×1、フォレスティエリ02ではフロントアーマーが左右方向に軸を取った3ミリ穴ジョイント接続になっています。他、01/02共通で左右にCタイプジョイント軸、後方に3ミリ穴ジョイントを1基づつ配置。

 

体格とプロポーション

 フォレスティエリがいかに小型かは写真を見れば一目瞭然。小型であること自体がカスタマイズにおいてどれほどの意味を持つか?ここでは既存の地球連合製EXMを比較することでその可能性を覗いてみましょう。

 

 

 最も小さな胴体のフォレスティエリとエスポジットの最も長い四肢を換装。エスポジットの最も大きな胴体にフォレスティエリの最も短い四肢。ファッションスケッチの様な足長スマート体形と体幹の鍛えあげられた格闘家の様な体形。

 

 

 こちらはラビオットとの四肢の交換。ヒロイックなスタイルと対照的にロートルな野暮ったささえ感じる雰囲気の仕上がり。

 

 アルトとの四肢の交換。体格が最も近い機体なのでプロポーションの変化も比較的穏やか。小さな足首を持つアルトの脚に対して、全体により短いのに足首は大きなフォレスティエリの脚。各部の大きさのバランスの違いも見た目のプロポーションの変化に大きく影響します。

 

地球連合系EXMによるカスタマイズ

 ここからはもう少し応用を利かせた「フォレスティエリを加えた地球連合製EXM4種のカスタマイズ」の例を見ていきましょう。

 

 フォレスティエリの前後に長い頭部をつけると人型のメカの印象がガラリと変わります。ラビオットのボディを基本にフォレスティエリの腰を仕込んでいる。ウエストからオシリにかけての絞り込まれるシルエットが魅力。

 

 フォレスティエリの小柄なボディにラビオットの大きな頭がアクセントのカスタム。ポイントはヒザとスネで組み替えた脚部。ジョイント類を持たないアルトのフトモモがよりシンプルさを際立たせます。

 

 忘れちゃいけないのがロイロイヘッド。フォレスティエリに付属する大型化したロイロイの頭はカスタマイズの強烈なスパイス。頭部にクリヤーパーツを持たない組み合わせの中でフォレスティエリ01の胸部パーツはよいアクセントになります。フォレスティエリのフトモモのおかげでサイドスカートをフトモモ側面から生やせるようになったのもポイントですね。

 

 

 フォレスティエリ01の頭部は角型キャノピー風。特殊作業用オプションアーマーの胸部キャビンとの併せもよく似合います。ご覧のようにアルト/ラビオット用のOPアーマーはフォレスティエリにも問題なく互換します。

 

 

 ラビオット以降の機体から実装されたCタイプジョイント軸は対応ジョイントパーツに限らずEXMヒザやヒジの関節とも互換します。これらの組み合わせを意識すると基本形に足していくだけに限らない、手足の交換に拠らない、トリッキーなカスタマイズを構築できます。

 

 キングサイズロイロイカスタム。フォレスティエリ1セットの中身だけでカスタマイズした例。ロイロイのパーツを使い胸部を上下反転して使っているのがポイント。これだけ互換するジョイントがあると人型に限らないカスタマイズが捗りますね。

 

 最後に「フォレスティエリを中心に」した盛りベクトルのカスタマイズ例。アルト/ラビオット/エスポジット/フォレスティエリを1ずつ計4機のEXMの部品だけを使ったカスタマイズ。先行する3体にはなかった「小型」というファクターによって相対的に既存部品を大きく見せ、見慣れたはずのパーツにさえ違った印象を生み出します。
 フォレスティエリ付属のロイロイの大型化した脚部だからこそ可能になった、上にのるユニットをどんどん盛っていった重ロイロイカスタマイズもポイントです。

 

 背面からのショット。このカスタマイズのキモは腰回りの構成。フォレスティエリの部品を介してトリッキーな自由度を与えたこと。この角度からなら腕に覚えのある30MMユーザーならどんな構成かわかるかもしれません。実際に商品を手にした後の答え合わせをしてみるのもいいですね。

 

最小の存在がたぐり寄せる、最大の可能性──────────────

 

 発売直前フォレスティエリ~イントロダクションガイド後編~いかがでしたでしょうか。久々の新型地球連合EXM。

 「小型サイズ」コンセプト。この概念は皆様の手に届くことによって、きっと今までにはなかった視点のカスタマイズ、遊び方を切り開いて行けると信じています。

 eEXM-S01U フォレスティエリ01/02を是非手にしてみて下さい。

 気負わず、焦らず、あなたのペースで。それでいて新しい風を絶やさず……ワクワクの連鎖する30分を是非!

 

■1/144 eEXM-S01U フォレスティエリ01

 2022年7月30日発売予定 価格1,210円(税10%込)

 

■1/144 eEXM-S01U フォレスティエリ02

 2022年9月発売予定 価格1,210円(税10%込)