これまでユニットの組み替え遊びを基軸に展開してきた30MMシリーズ。今回はそこにジオラマ要素、シーン再現を加えた新機軸「カスタマイズシーンベース」シリーズをご紹介。ラインアップの充実で膨らむイメージに「景色」の要素を与える新たな展開に要注目です。
カスタマイズシーンベース
まずはシリーズの基本となる第1弾「カスタマイズシーンベース」。
整備ハンガーとしてデザインされた、床/壁面/トラス柱/各種装備マウント類のセットとなっています。
さっそく、注目の各部機能の詳細を追っていきましょう
床/壁面/トラス柱
ディスプレイのしやすさを追求したパーツ構成で、手軽かつカンタンにディスプレイ出来ることに特化しております。
さらに各所に施されている3㎜穴によって、無限の拡張性を秘めたモジュール構成となっています。
床面はアクションベース4/同5(別売り)で採用された六角形仕様が1枚。ここに壁面を取り付けるためのジョイントが2種に壁面への壁紙を止めるクリップが2個。床面同士を連結するためのジョイントが2種付属。
2枚からなる壁面は間に柱となるジョイントを介してV字に連結。このV字連結柱自体にも側面に3ミリ穴ジョイントが多数用意されています。
このV字に組まれた状態で六角形ベースの2辺に取り付けたジョイントに差し込み、整備ハンガーの基礎が構成されます。各種機体を配置すればハンガーデッキ一として必要最小限の情景ベースとなります。
ここで一つ基礎オプションであるトラス柱を追加します。このトラス柱はこのコンパクトなシーンベースセットの中に奥行感を与える効果を狙って企画されました。
手前に配して、スマホやカメラのファインダーからのぞき込むと…!ご覧のような写真効果を得ることができます。写真撮影でいうところの「ナメモノ」(手前に置いて遠近感を出す脇役)としての役割を担うオプションです。
ディスプレイオプション
そしてこのベースの上へ機体を配置する際に威力を発揮するディスプレイオプションが一式付属。
ベース床面に差し込むディスプレイアーム起点が3種。45°刻みで角度を選択できる八角形軸タイプと丸軸可動タイプにボールジョイントタイプ。
長短2種のアームが各2本。アーム同士を連結するジョイントが1個。
対象支持用ジョイント3種。軸可動タイプ、ボールジョイントタイプに加え、3ミリ軸ジョイントでは対処できない形状に対処するクロータイプの支持架を用意。
これら要素を組み合わせることにより、
自分好みの使いやすい支柱をカスタマイズできるのです。
「シーン」を作るベース
これら商品1セットのジョイント類だけでも「シーン再現」の幅が広がります。
壁面の支柱からアームで機体を支えた例。一般的なディスプレイスタンドの支柱は下から生えているという先入観を逆手にとってあたかも空間に浮いているようなディスプレイになっています。ジョイントを介してトラス支柱を手前において空間密度を調整できるのもポイントです。(カスタマイズシーンベース以外の商品は別売りです。)
浮遊型スタティックディスプレイ。クロータイプの支持架を使い、胸部からすくい上げるようにして支えています。簡単にスタンドから本体をつけ外しできるのでデスクサイドに飾って、頻繁に手に取って遊ぶユーザーにおススメのスタイル。(カスタマイズシーンベース以外の商品は別売りです。)
拡張によって広がる30MMカスタマイズ基地
そしてこのカスタマイズシーンベースは2つ以上をくみわせて拡張していくことができます
壁面用のジョイントをつないで縦方向への拡張。1セットの時は撮影用のストラクチャーだったトラス支柱が補強部材として機能し、剛性を確保します。2階の床面が1階の天井となり、天井から吊るすように各種オプションが取り付けられるのも注目のポイント。
さらに横方向への拡張。床板同士の連結ジョイントは1階用と、2階以上用の2種類があり、2階以上用は下からトラス柱を差し込めるジョイント穴を用意し、拡張時に負荷のかかりやすい箇所に柱を配せるように構成されています。(左右方向中央部の柱)
カスタマイズシーンベース(砂漠Ver.)
これまでも陸戦型アルトやカスタマイズミッションズ砂漠都市戦編で先行して紹介する機会の多かった砂漠を再現したシーンベース。砂漠状ベース/岩/砂塵エフェクトのセット。
砂漠状のベース表面4ヵ所にスタンド支柱用のマウントをが用意され、アクションベース(別売り)のアーム類と組み合わせることで地面すれすれをホバリングしているシーンの再現等、ベースの上での機体の演技も広げていけます。(カスタマイズシーンベース以外の商品は別売りです。)
開催中(2020年5月現在)のカスタマイズミッションズ砂漠都市戦編への応募する作品作りにも最適なシチュエーションの一品。いよいよ2020年5月16日発売予定。(カスタマイズシーンベース以外の商品は別売りです。)
カスタマイズシーンベース(雪原Ver.)
そして、シーンベースのカラーバリエーションモデルとなる(雪原Ver.)も登場。
今まで「寒冷地仕様」と設定したカスタマイズを作ってもなかなかそれらしいシチュエーションで写真を撮るのが難しかった雪景色の表現に応えたシーンベース。2020年5月30日発売予定。
シーンベースも「カスタマイズ」!
もちろん異なるシーンベース間での組み合わせも織り込み済み。30MMシリーズの組み換えによるカスタマイズはこの「カスタマイズシーンベース」でも健在。
カスタマイズシーンベース+砂漠Ver.
開放された上段に砂漠を配することで、砂漠の地下に隠された要塞基地とでもいった趣の基地を構築。秘密基地の断面図解のようなワクワク感。
カスタマイズシーンベース+雪原Ver.
雪原に展開された簡易基地の扉からいま出陣せんとする情景。基地の内部ではなく基地と雪原の切り替わる境目に焦点を当てた製作例。シーンの切り取り方ひとつとっても千差万別。
30MM背景グラフィック配信開始
カスタマイズシーンベースの登場で急激にジオラマ製作の環境が構築されていく30MMシリーズ。このカスタマイズシーンベースの発売に連動してジオラマやカスタマイズミッション投稿写真の撮影に使える背景グラフィックの配信が始まります。
背景グラフィックダウンロードページ(下記リンクご参照ください。)
https://bandai-hobby.net/site/30minutes_missions/customizescenebase.html
プリンターで印刷してみましょう。今回紹介する例ではA4サイズ用紙にプリントしてみた。写真撮影の背景に使う場合は光を反射しにくいマット用紙を推奨。紙がテカっていかにも印刷した紙に見えてしまうのを抑えられます。
厚紙やスチレンボード(模型店、ホームセンター、画材店等で購入できます)等の板に貼りこんで「背景ボード」にします。板状にすることで紙がカールしたりするのを防ぎ、マグカップなど身近な物によりかけて背景ボードを「立たせる」ことができるようになります。
背景ボードを立たせたら手前に作品を置いてみましょう。作品にピタリと近づけすぎると作品の影が落ちてしまうので少し離した位置に置くのがポイントです。
手持ちのスマホで撮影してみましょう。
見切れてしまってもよいのでピントの合う位置で撮影してからトリミング機能で見切れていないサイズに切り取るのがオススメです。また、手前に岩や砂塵、奥に背景をとメインの被写体から離れた位置に配したことで手前、奥の両方のピントがボケることでメインの作品が引き立ちました。ちょっとした特撮カメラマン気分ですね。
もっと単純なトリミングの例も紹介しておきましょう 。背景ボードと機体単品の作品。特にベースやスタンドを用意せずに作品を直接床面に立たせています。
イメージカットと割り切って機体自体も大きく見切れたレイアウトにトリミング。この例ではCG合成ではないことを見せるために30MMロゴが見える位置でトリミングしていますがもっとバストアップに寄せてみても面白いかもしれません。
最後にカスタマイズシーンベースの壁面に印刷した背景を手軽に配置する方法を紹介。まずは印刷した背景の任意の箇所を壁面と同じサイズにカットします。
そして中央の柱と壁面の間、床に差し込むスリットに背景を挟み込み、めくれてしまう上部端をカスタマイズシーンベース付属のクリップで止める。
撮影用ではなくイメージディスプレイとしての背景の配置。作品に合ったイメージの背景グラフィックで是非試してみてください。
いくらでもある、冴えたみせかた───
カスタマイズに新たな要素「シーン」が加わることになります。
このまだまだ未開のフロンティアに是非挑戦してみてください。
敷居の高く感じられるかもしれないジオラマ表現を手軽に。
30MMが新しい表現にあなたが挑戦する後押しとなれば幸いです。
さぁ、シーンをカスタマイズして
”カスタマイズミッションズ”に参戦しよう!
※30MM以外の版権がある背景でのカスタマイズミッションズへのご参加はおやめください。HPへの掲載、集計、受賞の対象外とさせていただきます。
カスタマイズシーンベース
2020年5月16日発売予定 定価605円(税込み)
カスタマイズシーンベース(砂漠Ver.)
2020年5月16日発売予定 定価440円(税込み)
カスタマイズシーンベース(雪原Ver.)
2020年5月30日発売予定 定価440円(税込み)
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