30MMシリーズ新商品レビュー。今回はシリーズ初の可変タイプEXM「eEXM-30エスポジットβ」「eEXM-30エスポジットα」の2機を紹介。共通のフレームを持ちながら対照的な変形後のスタイリングを持つデザインワークに迫っていきましょう。
eEXM-30 エスポジットβ
先行して発売となる「エスポジットβ」。アルト・ラビオットに続き、ホワイト基調のカラーリングで登場。
スタイリング上の特徴はピンっと張ったようなシルエットの脚に大ぶりな腰サイドアーマー。武装は同一のビームライフルを両手に装備。
後方から。肩、太腿前後と、これまでにはなかった位置に3ミリ穴ジョイントを配置。
四肢をコンパクトに畳んだ飛行形態。サイドアーマーを前方に突き出したツインノーズタイプのシルエット。あえて頭部を露出したままの「人型への変形を示唆」したデザインワークとなっています。
eEXM-30 エスポジットα
βに続いてリリースされる「エスポジットα」。現用戦闘機のロービジリティ塗装を意識したグレートーンの配色。こちらはアクションベース(別売り)を使った浮遊ポーズでの紹介。独特な形状の脚部ののびやかさが映えます。
後方から。腰回りがすっきりとし、スネ左右にウィングユニットを配した構成。武装はハンドミサイル、シールドを装備。
飛行形態。シールドを機首に配した鋭角的なシルエット。フェイス部を隠す処理によって、より変形の効果を実感できるスタイリングに仕上がっています。
”変形”が生み出したスタイリングの新たな潮流
ここからは、機体各所をより詳しく見ていきましょう。
頭部
フェイス正面と上面に広い面積で配されたグラスセンサー。クリヤー部分は内部で1ピースになるように設計され、極めて少ない工程で急激に立体造形が立ち上がっていくプラモデル組み立ての醍醐味を味わえます。
胴体
ユニットごとの境界部にメリハリを効かせた造形になっております。
胸部ユニットには2重Cタイプジョイントによる変形用フレームを実装。胸部正面を90°跳ね上げた位置へ変形させることができます。
単純な1軸スイングではなく2重Cタイプジョイントを採用したことで90°跳ね上げ時のポジションも融通が利く構造になっています。これによってカスタマイズした際の部品の干渉にもある程度対応することができます。
腕部
前後方向に3ミリ穴ジョイントを配した肩アーマー。さらにその上面には変形に対応した90°スイング機構のついた3ミリ穴ジョイントを実装。
前腕は後方に向かって関節フレームにより覆いかぶさるような造形となっています。
脚部
個々のユニットとしては武骨な形状が、つなげて一本の脚にするとスラリとしたひとつながりのシルエットを構成。そこに自立バランスをとるのに最低限必要なサイズの足首が配されています。
フトモモ下端にはラビオットに続いてC型ジョイント軸が配置。太腿前後/ヒザ正面/スネ側面に2ヵ所(内外)/足首裏面と片足当たり8ヵ所の3ミリ穴ジョイントを有し、カスタマイズ性も非常に高いデザインになっています。
足を伸ばした状態の「スネが長い」印象から一転、巧みなヒザ関節によって立て膝ポーズも難なく再現できます。ひとつながりだったシルエットがガバっと割れてヒザが屈曲していく様は「これぞSFメカニック!」といった趣にあふれています。
可変システム
機体各所の構造を理解できたら、それらを活かした変形パターンを見てみましょう。
①人型形態のエスポジット。(説明用に武器を外しています)
②進行方向へ胸部が跳ねあがり、併せて脚部も折り畳みます。
③膝が完全に180°折りたたまれ、小ぶりな足首が腹部横に収まります。
④腕部のポジションが閉じていき、呼応して肩上面のパネルが起き上がります。
⑤胸部の90°ポジション移動が完了。
⑥各種装備が移動し変形完了。
エスポジットαはスネ横のウィングユニットが人型時の手首を隠すようにデザインされているのがポイントです。
既存機体との互換性
これらの変形を実装しつつも基礎フレームはアルト、ラビオットと共通のパーツを使用。特に今回3種の量産型が揃った地球連合軍系の機体同士での組み合わせは親和性も高く、系統だったバリエーション作りが捗りますね。
※アルト(別売り)、ラビオット(別売り)とエスポジットβ各1体づつを使った組みかえ例
飛行タイプの可変メカなのでエグザビークル(エアファイター)(別売り)との組み合わせカスタマイズも相性バツグンです。
そう、エグザビークルとの合体によりさらに力を発揮するのがエスポジットなのです。
オプションパーツセット6(カスタマイズヘッドA)
今回はさらに期待の新商品オプションパーツセット6(カスタマイズヘッドA)も紹介しましょう。
人型ロボットの個性を表現する一番のポイントといえる頭部。組み換えによってさまざまなパターンの頭部を構築できるセットです。
芯となるヘッドパーツ(ベース)×1に額ユニット5種、顎ユニット4種、サイドアンテナ2種、後頭部カバー×1、後方アンテナ×1からなるカスタマイズパーツ一式がセット。
さらに汎用性/応用性の高さで人気のジョイントパーツ(J1ランナー)が1セット同梱。
1商品に一つ入っているヘッドパーツ。内部メカが彫刻された正面にクリアパーツをはめ込む構成。前後左右にカスタマイズ用のスロットを持ち、後方のスロットは3ミリ穴ジョイント規格で頭から他のオプションを生やしていくようなカスタマイズにも対応している。
※クリアパーツおよび同形ヘッドパーツ(ベース)の同梱は1商品に一つです。
額ユニット5種と顎ユニット4種。正面からの印象を決めるこの部分の組み合わせだけでも5×4=20通りの組み合わせが作れるわけです。
後頭部ユニット(上段左)、後方アンテナ(上段右)、フィンアンテナ左右、サイドバーアンテナ(下段右)。正面顔に対しサブ装備として細かな差異を表現するパーツ群。
これらの組み合わせによっていろいろなデザインを構築できます。
頭部デザインが変わるとそれまでの印象がガラリと変わります。これから30MMをはじめてみようという方にも、新たなカスタマイズを求める方にもオススメしたい逸品です。
アイツまさか、可変タイプなのか!
文字通りの「新機軸」可変機構を備えて発進!是非”可変”という新機軸を体感してみて下さい!
30MM 1/144 eEXM-30 エスポジットβ
2021年10月16日発売予定 価格1,408円(税10%込)
https://bandai-hobby.net/item/4599/
30MM 1/144 オプションパーツセット6(カスタマイズヘッドA)
2021年10月16日発売予定 価格660円(税10%込)
https://bandai-hobby.net/item/4600/
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