ホビー事業部の開発ブログ

プラモデルと日夜格闘する、BANDAI SPIRITS ホビー事業部の開発スタッフによる公式ブログです。

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【かんたん改造!】国王軍戦車隊104号車を身近な道具でディティールアップ!

ホビー事業部の開発ブログをご覧の皆さん、こんにちは!

 

今回は『SAND LAND:THE SERIES』
配信開始記念特別企画!

 

『1/35 サンドランド国王軍戦車隊104号』を使い

 

”身近な道具でできる”
プラモ簡単改造

をご紹介!!    

 

初心者でも気軽にカッコよくをテーマに、
身近にある道具を使って更にリアルに仕上げていきます!

 

ぜひぜひこちらの記事から塗装に挑戦していただき、
より深く『SAND LAND』を楽しんでいただければと思います!

 

それでは早速ご紹介に参りましょう!!

 

 

104号戦車の素組みレビューはこちらから!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

bandaihobby.hatenablog.com

 

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まずは今回の改造工程の確認から!

今回の作業工程は全部で8工程!!

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①メラミンスポンジによるつや消し加工
②油性ペンでのスミ入れ
③絵の具とスポンジでチッピング塗装
④鉛筆の粉で汚し塗装
⑤鉛筆とクレヨンで履帯の汚し塗装
⑥旗の曲げ加工
⑦ジオラマのウォッシング
⑧綿を使った主砲の発射表現

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と、いった感じで工作を進めていきます!

 

 

続いて改造に使用する道具はこちら!

どれも皆さんが身近に持っていたり
仮に無くても100円均一店で購入できる道具となっています!

 

 

 ①つや消し加工  

まずはメラミンスポンジで全体のツヤを落としていきます。
外装を”キュッキュッ”とこすることで、メラミンスポンジが表面を削り光沢感を落ち着かせます。

 

ツヤを落とすことで光沢が軽減され、
滑らかな質感になりリアルさがアップ!

 

 

 ②スミ入れ塗装  

 

スミ入れとは、プラモデルを実物サイズで考えた時に、
隙間や奥まった部分に出来る影を塗装で表現する技術!

 

104号車では画像の線部分のように、奥まった箇所装甲の隙間になる部分黒色の油性ペンで塗装していきます。

 

スミ入れでは奥まった箇所を塗るため、
一度組み立てたプラモをパーツごとに分解すると塗装しやすくなります。

 

奥まった箇所にはペン先が細い方を。
装甲の継ぎ目など広い面には太いペン先を使用し影を書き込んでいきます!

 

多少のはみ出しも問題なし!
失敗した箇所は消しゴムでゴシゴシ!

油性ペンのインクをこそぎ取ることでリカバリーが可能です!

 

失敗を気にせず、「本物の戦車ならここも影ができるかな?」と想像しながら塗っていきましょう!

 

ということで全身にスミ入れを行い、組み戻してみるとこんな感じに!

全身に陰影ができることで輪郭がクッキリと際立ち、立体感が出ました!

 

 

 ③チッピング塗装  

 

続いてはチッピング塗装!
チッピングとは、”Chip(削る)”という英語が由来で、
塗料の欠けや、サビを表現する塗装技法となります!

 

今回は104号車経年劣化で出来たサビをイメージしてチッピング塗装していきます!

 

アクリル絵具をパレットに取り出し、
スポンジのカド塗料を付けます。

そのまま塗ると塗料が多すぎて自然な感じに塗装できないため、
ティッシュやキッチンペーパーで塗料を拭き取ってから塗装します。

 

塗料を拭きとったら、サビのできそうな箇所に
ポンポンとスタンプするように塗装。

やりすぎるとボロボロの戦車になってしまうため、少しずつ塗装していきましょう!

 

今回は「砂漠の砂や小石でキズがつき、そこから錆が広がった」
というイメージでチッピング塗装を行いました。

特に履帯周りや底部分は走行中に砂が巻き上げられるためキズが多く、サビも多くなっていると考え重点的に塗装。

 

サビが入ることで戦車としての説得力が生まれ、
リアリティがアップしました!

 

 

 ④汚し塗装  

 

続いては汚し塗装!

「水の貴重なサンドランドススや汚れを洗うことも難しい環境なのでは…」という想像の元、鉛筆の粉を使い戦車に付着する汚れを表現していきます!

 

まずは塗料変わりとなる鉛筆の芯を削っていきます。
ケガに気を付けながらカリカリと削り、粉をパレットに落としていきます。

 

 

先ほど削ったパウダー塗料を、スポンジに付けて汚していきます。

チッピング塗装のようにポンポンとパウダーを押し付けていきます。

 

スポンジのきれいな面を使用し、
付着したパウダーを軽く伸ばすイメージで撫でる自然な汚れに!

 

 

 ⑤履帯の汚し塗装  

 

お次は履帯の汚し塗装!
黄色部分の装甲とは違い、履帯は走行時に直接地面に振れる箇所。
そのため、先ほどの汚し塗装とは少し違うイメージで汚しを行っていきます!

 

まずは鉛筆を使い履帯の表面を塗装していきます!
鉛筆で表面を塗ることで履帯に光沢感が生まれ、全体が金属っぽくなりました!

 

ちなみに…

同様にして通常部分の金属パーツも鉛筆で塗装することで、
ギラギラと”いぶし銀”な仕上がりになるため、こちらもぜひお試しください!

 

続いては履帯に積もった砂の表現のために、
クレヨンを使用して塗装をしていきます。

 

塗るというよりも”クレヨンの塊を上にのせていく”感じで塗装。

 

塗装後(左)塗装前(右)を比較してみましょう。
塗装後は履帯のギラリとした反射感や、ホイールの光沢ところどころに残る砂により使い込まれた印象になったかと思います!

 

 

 ⑥旗の曲げ加工  

 

104号車本体の加工はこれでラスト!
キット付属の旗のポールを曲げることで、戦車の勢いを演出していきます!

こちらのパーツはやわらかく折れにくい軟質のプラ素材で成型されています。
ポール部分をゆっくりと曲げることで、写真のようにしなったような仕上がりに。

 

 ⑦ジオラマのウォッシング  

 

「本体をリアルにしたんだったらディスプレイもカッコよくしたい!」

ということで、ウォッシングと言う塗装技術を使って、
ディスプレイ台座の陰影を強調する塗装を行っていきます!

 

ウォッシングとは、
「粘性の低い塗料を全体に塗り、それをふき取って洗う(wash)ことでミゾや隙間に塗料を残して陰影を強調する汚し塗装の一つです

 

最初は薄く溶いた絵具ウォッシング。

筆を使い全体を満遍なく塗っていきます。

 

続いて全体を塗り終わったら凹んでる部分の絵具を残すようにし、
ティッシュやキッチンペーパーなどで完全に乾く前に軽くふきふき…

 

拭き取ることで凹んでる部分に残った絵具がのようになり
非常にリアルな仕上がりに!

 

ウォッシング「塗って拭き取る」だけで簡単にできる汚し塗装!
もちろん本体にウォッシングしてもカッコ良く仕上がりますので、
ぜひぜひ挑戦してみていただければと思います!

 

 

 ⑧主砲発射!  

 

最後はディスプレイを活かしたワンポイントアクセントの制作!

 

手芸用の綿を使い、主砲発射をイメージしたエフェクトを作っていきます!

 

綿を少量取り、砲塔の穴に綿を詰めて固定。
細い棒やピンセットを使い押し込んでいき、少しづつ形を整えていきます。
根本部分から、徐々に先細りさせることでリアルな表現に!

 

さらに鉛筆の粉を使用した汚し塗装を応用し、
綿の上に鉛筆の粉をまぶして発射時の黒煙を再現しました!

 

 

以上で全8行程の工作が完了!!

完成したものがこちら!!

改造によって「ミリタリー感」「質量感」が強調され、
リアルにカッコよく仕上がりました!

 

少しの手間大きな変化を得られるかんたん改造!

ぜひぜひお試しいただければと思います!

 

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いかがだったでしょうか!

 

今回ご紹介した
『SAND LAND』
1/35 サンドランド国王軍戦車隊104号車
絶賛発売中!!

 

また、配信が開始される『SAND LAND:THE SERIES』
映像をじっくり観察しながら、
この機会にぜひ塗装にデビューしていただければと思います!

 

それでは!

 

商品詳細はこちらから!

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1/35 サンドランド国王軍戦車隊104号車

メーカー希望小売価格: 6,380円(税10%込)

発売日:2024年02月23日(金)

対象年齢:15才以上

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©バード・スタジオ/集英社 ©SAND LAND製作委員会