ホビー事業部の開発ブログ

プラモデルと日夜格闘する、BANDAI SPIRITS ホビー事業部の開発スタッフによる公式ブログです。

※このページでは、記載内容・商品等に関するお問い合わせは受け付けておりません。ご了承ください。

【SW】拘りご紹介コラム第3回 グラマラスなボディライン!?

いつもお世話になっております。

ホビー事業部宣伝担当のヤス男です。

 

 

普段あまりお話する機会がない、コアな部分までご紹介しているこのシリーズも早3回目!

今回もいきますよ!

 

↓ 前回までの記事はこちら

 

【SW】拘りご紹介コラム第1回 至高の「ミレニアム・ファルコン」 - ホビー事業部の開発ブログ

 

【SW】拘りご紹介コラム第2回 ミレニアム・ファルコンの魅力あるメカ - ホビー事業部の開発ブログ

 

 

 

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

グラマラスなボディライン!?

 

ここまで2回のブログで、「PG 1/72 ミレニアム・ファルコン」の細部ディテールがいかに再現性高く作られているかをご紹介しました。撮影用モデルに利用された流用パーツの再現性を軸に語ってきたわけですが、今回は、ミレニアム・ファルコンの全体像の再現性の高さについてお伝えしたいと思います。

 

f:id:bandaihobby2:20170803221739j:plain

 

1回目のブログで、

ミレニアム・ファルコンをキット化するにあたり、

①左右非対称で、絶妙な全体バランス

②美しいグラマラスなボディライン

③各所に配置された膨大かつ繊細なディテール

のすべてを高いレベルで再現したとき、究極のキットになりえると、ご紹介しました。

 

③については、流用パーツの写真とCAD画像を比較することで、その再現性を見て頂いた訳です。

今回は①と②をテーマとするのですが、全体像の再現性の高さをお伝えするには、撮影用モデルの写真との比較が必須です。ただ、公式写真のブログ利用が難しいため、お手間になるのですが書籍掲載の写真と見比べて頂けると幸いです。

 

ミレニアム・ファルコンの全体像写真で、重要な書籍は以下です。

スター・ウォーズ・クロニクル』竹書房 (1995)

スター・ウォーズ・クロニクル エピソード4,5,6/ビークル編』学研(2016)

両書籍は名前こそ同じですが、中身は全く別物で、学研版クロニクルは、竹書房版に掲載されていない写真を軸に編集されています。ともに、今回の「PG 1/72 ミレニアム・ファルコン」の企画も見ていただいている高橋清二さんがメインスタッフで、学研版クロニクルには私も資料協力という形で関わらせて頂きました。

もし、皆さんが同書籍をすでにお持ちでしたら、ご覧いただけると幸いです。

 

①の全体バランスを把握するうえで需要な上面写真は、学研版クロニクルに掲載されています。

53ページの写真。この上面写真は、僅かですがレーダー側にボディが傾いていて、コクピットの前面とボディ左右に配置してある円錐台の形状を見ると、パースがついているのが分かります。以下CAD画像はその傾きやパースを考慮して画像化しました。

 

f:id:bandaihobby2:20170803222457j:plain

 

書籍写真とCAD画像を見比べると、レーダーやコクピットの大きさ、その配置位置、さらにはクチバシ(前方にせり出した三角形の部分)とボディのバランスなどが正確に形状化されているのが分かると思います。また、クチバシの中央側の辺が前にいくに従って僅かに傾いていることや、注意深く見て頂くとボディ全体に配置されている装甲板の再現性も高いことが分かって頂けるでしょう。

 

一方、②お椀のような湾曲形状のボディラインについては、竹書房版クロニクルが参考になります。95ページの後方アングルの写真。ボディ中央の円形ターレットが未完成の状態ですが、ターレットから左右外側に向かって緩やかに湾曲するラインがグラマラスなボディを良く伝えてくれます。

 

f:id:bandaihobby2:20170803222610j:plain

 

ボディ後部に大きく広がるエンジン。ミレニアム・ファルコンの最大の魅力のひとつですが、エンジンにつながる扇型のエリアに6つの排気口がキッチリと配置されているほか、排気口から連なるディテールの再現性の高さも見て頂けるでしょうか。

 

同ページの前方写真では、コクピットの高さ位置やコクピット通路とボディとの取り合いライン、アンテナの大きさやその位置などの再現性が分かって頂けると思います。

 

f:id:bandaihobby2:20170803222658j:plain

 

写真を並べられないので、なんとも迫力不足ですが、じっくりお付き合い頂くと流用パーツの再現性と同じレベルで全体像も再現してあることが分かって頂けるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

加えると、照らし合わせる写真はないのですが、グラマラスなボディラインが良く分かる横からのアングル画像を一枚ご紹介します。

 

f:id:bandaihobby2:20170803222738j:plain

 

 

撮影用モデルが一堂に会す展示会で間近にミレニアム・ファルコンを見ると、お椀状のボディが思った以上に湾曲していてその美しさに驚かされます。また、この撮影用モデルが全長約1.7㍍と大きいこともあり、流用パーツによるディテールが低い位置でボディに張り付いているのもミレニアム・ファルコンの優雅さを強調していると思います。

 

ちなみに、トップの画像は竹書房版クロニクル96ページに掲載されているものと角度を合わせていますが、「新たなる希望」製作時に作られた撮影用モデルの写真としては最も有名な写真の1枚でしょう。

 

                       撮影用モデル研究家 鷲見博

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

ご注文はプレミアムバンダイからお願いします。

 

 

p-bandai.jp

 

PVも公開中です!

youtu.be

 

 

--------------------------------------------------------
DATA

 

PERFECT GRADE 1/72 ミレニアム・ファルコン

発売日:プレミアムバンダイ ホビーオンラインショップにて8月28日より順次発売予定

価格:43,200円(税8%込)

発売元:バンダイホビー事業部

 

STAR WARS PLASTIC MODEL - バンダイ ホビーサイト

 

(C)&TM Lucasfilm Ltd.