ホビー事業部の開発ブログ

プラモデルと日夜格闘する、BANDAI SPIRITS ホビー事業部の開発スタッフによる公式ブログです。

※このページでは、記載内容・商品等に関するお問い合わせは受け付けておりません。ご了承ください。

~Bウイングって2種類あったんです。~「1/72 Bウイング・スターファイター [リミテッドエディション]」発売!Bウイングの深淵に迫る! 第一回

開発者ブログをご覧の皆さま、

 

 

こんにちは!

 

開発担当を務めさせていただいているチャドさわです。

 

 

5月の静岡ホビーショーにご来場いただいた方で、「Bウイング・スターファイター[グレーカラーVer.](仮称)」で参考出品されていたことを覚えている方はいますでしょうか?

 

f:id:hobbywrite:20181029143958j:plain
↑画像の一番右の機体が、「Bウイング・スターファイター [グレーカラーVer.](仮称)」の参考出品。

 

 

。。。。 !

 

現在発売させていただいております、「1/72 Bウイング・スターファイターをご購入された方は違和感を感じられるかもしれません。

 

参考出品で出させていただいておりました参考品の「Bウイング・スターファイター」、実は翼に付いているはずの赤丸の形のマーキングが付いていないんです!

 

実はこの参考出品、今回プレミアムバンダイの新商品で発売される「1/72 Bウイング・スターファイター [リミテッドエディション]」の仕様と同じものだったのです!

 

 

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』撮影当時は、「Bウイング・スターファイター」の撮影用モデルは2機製作されており、そのうちの1機を現在好評発売中の「1/72 Bウイング・スターファイター」で再現させていただいておりました。

f:id:hobbywrite:20181029144954j:plain

↑現在好評発売中の「1/72 Bウイング・スターファイター」。翼の赤丸マーキングが特徴。

 

一方、プレミアムバンダイでご予約受付開始の「1/72 Bウイング・スターファイター [リミテッドエディション]」ではグレーのカラーリングが特徴的な“もう一つ”の撮影モデルを再現するために、成形色・マーキングを変更、そして新規造形を加えた仕様で商品化いたしました。さらに追加仕様として黄色い発光の「LEDユニット」も付属し、リアエンジンの発光を楽しめるようになっております。

f:id:hobbywrite:20181029145259j:plain
プレミアムバンダイから発売となる「1/72 Bウイング・スターファイター [リミテッドエディション]」。グレーのカラーリングが特徴的な機体になっている。

 

詳細な仕様については下記の商品紹介ページをご覧いただければと思います!

p-bandai.jp

 

 

また今回は!2回に分けまして『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に登場した「Bウイング・スターファイター」の魅力や撮影用モデルの詳細な違いを、撮影用モデル研究家 鷲見氏の解説にてご紹介させていただきます!

 

劇中の登場時間は少なくとも強烈な印象を残したBウイングは一体どういった背景を持っていたのかを知る事ができる、非常に好奇心をくすぐられる内容になっております。

 

それではどうぞ!

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

「Bウイング・スターファイター」は、初期3部作の完結編となった『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に新アイテムとして登場した。離陸する際は、細長い横一文字で飛び立ち(その時、コクピットは機体端に位置)、さらに戦闘時には翼を広げて十字の形になりながら機体を90度回転させ縦十字に起き上がる、という何とも独特の機体だった。当初、多くのファンは戸惑いながらも、徐々に心を鷲掴みにされていった。

今では、これぞスター・ウォーズ!といったデザインとして受け入れられ、ファンモデラーが集まると「Bいいね!」が決まって聞かれるセリフとなった。

f:id:hobbywrite:20181029145615j:plain

同機は独自のジャイロスコープ制御システムを採用しており、コクピットは回転して機体の角度に関係なく、常に水平になるように設計されている。このアイデアはミレニアム・ファルコンで採用されるはずだったが、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』製作時にボツになりBウィング・ファイターで結実した。

 

「Bウイング・スターファイター」の撮影用モデルは2機製作され、それぞれ劇中で登場する。2機の明確な違いは可動翼や主翼など各所にある赤丸マーキングの有無。

赤丸マーキングバージョンは宣伝写真用に撮影され、ポスターや書籍などに幅広く利用されてきた。有名な「スター・デストロイヤー」を撃沈させる写真にも利用されており、「Bウイング・スターファイター」といえば赤丸マーキングというイメージを持つ方も多いだろう。ただ、世界各所で開催された展示会では、赤丸マーキングの無い撮影用モデルが展示されてきた。現在、開催中の「Star Wars Identities The Exhibition」(2018年11月からシドニーで開催)でも同モデルが展示されており、ネットで見られる写真は赤丸マーキング無しが多い。

 

当然、ディテールも明確な違いがある。

赤丸マーキングの無い機体では、主翼の後ろ側の外装パネルが大きく外れ内部メカが露出している部分がある。劇中映像では、可動翼を開きつつ「デス・スターⅡ」に突入していくシーンでハッキリと確認することができる。

f:id:hobbywrite:20181029145644j:plain

 

一方、赤丸マーキングの機体は外装パネルが外れることなくフラットな状態なのだ。

f:id:hobbywrite:20181029145845j:plain

 

ただ、同機は主翼の付け根の膨らんだ部分に露出メカ(小さい外装パネルが外れている)がある。

f:id:hobbywrite:20181029145919j:plain

(上)が赤丸マーキングの機体。(下)が赤丸マーキングの無い機体

 

赤丸マーキングの機は、「デス・スターⅡ」攻撃に向かうため、母船(ホームワン)から飛び立ちハイパードライブに突入するまでのシーンで利用された。劇中映像を見ると主翼後ろ側に露出メカがなく、フラットな状態になっていることが確認できる。

「Bウイング・スターファイター」の登場シーンは真後ろからのアングルが多いのだが、同アングルで明確な個別性を示すため、後ろから見て最も大きな面積を占める主翼後ろ側に大きな露出メカを配置したのだろう。

 

 

冒頭の話題に戻るが、「Bウイング・スターファイター」はコクピットが回転しても遠景で見た外観には変化はない。ただ、冒頭画像のように横になった状態をアップでみると、左右非対称のエキセントリックな姿になるのに対し、縦十字の状態(コクピットが一番上にくる)になると左右対称の機体になる。この両者には大きな印象の違いがあり、噛んでも噛んでも味が湧き出る「Bウイング・スターファイター」ならではの魅力になっている。ちなみに、公式ホームページでは「おそらく反乱軍の中でもっとも奇妙な戦闘機」と紹介している。

 

(文:撮影用モデル研究家 鷲見氏)

 ――――――――――――――――――――――――――――――

 

ご堪能いただけましたでしょうか?

 

鷲見氏の解説は引き続き次のブログに掲載させていただきますので是非ご一読いただければと考えております!

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

プレミアムバンダイ

「1/72 Bウイング・スターファイター [リミテッドエディション]」

 

販売価格 5,724円(税8%込)

 

【付属品】 

ディスプレイベース×1

レーザーエフェクトパーツ×1

キャノピー×2(クリアパーツ・フレームパーツ)

マーキングシール×1

水転写デカール×1

LEDユニット×1

                            

                   

・現在好評発売中

「1/72 Bウイング・スターファイター

 

販売価格 ¥4,860(税8%込)

 

【付属品】 

ディスプレイベース×1

レーザーエフェクトパーツ×1

キャノピー×2(クリアパーツ・フレームパーツ)

マーキングシール×1

水転写デカール×1

 

 

 

※こちらに記載の情報は2018年10月現在のものです。

※画像は試作品になります。

※商品は記載の内容と多少異なる場合があります。